結婚して避妊もしていないのに1年たっても妊娠が成立しない方を不妊症と定義されます。治療方法にはご自身でタイミングを合わせる簡単な方法から、体外受精のような高度な技術(ART:生殖補助医療技術)を提供する不妊専門病院での治療などさまざまです。
でも、不妊専門病院での治療は時間的にも金銭的にも難しい、まだそこまでしたくないという方も多いと思います。
当院ではそのような方のために「自然なかたちの不妊治療」を行っています。通院して半年をめどに再度評価をしていきます。
①排卵障害がないかどうか
「基礎体温」を測ってもらい排卵が起こっているかどうか、生理不順がないかどうか確認します。
「経腟超音波」により多嚢胞性卵巣の有無
「採血(生理3~5日)」によりホルモンが正常に分泌されているかどうか確認します。
②タイミングがあっているかどうか
「基礎体温」により確実にタイミングがあっているかどうか、生理不順の方は超音波による「卵胞計測」と「尿検査」により排卵チェックを行います。
③卵管通過障害がないかどうか
「子宮卵管造影」により卵管に通過障害がないかどうか、造影剤をいれて検査します。
④着床障害がないかどうか
「超音波検査」により子宮筋腫や子宮奇形などの形態異常がないかどうか、検査します。
⑤精液に異常がないかどうか
ご主人の精液に異常がないか、顕微鏡にて検査します。
当院では検査を行いつつ治療を行っています。半年経っても妊娠されない場合は、再評価し相談させて頂いています。
人工授精や体外受精などの生殖補助医療技術(ART)は提供していませんので、必要があり、または希望があれば専門施設へ紹介させていただいています。